第4弾 県北

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 新潟日報社が地域の魅力を伝え発信する事業「未来のチカラin県北」に、NGT48のメンバー、「ひなたん」こと本間日陽ひなたさん(21)=村上市出身=が“参戦”。研究生の小越おごえ春花さん(16)=新潟市出身=と一緒に、新発田市月岡温泉や胎内市中条、村上市の町屋などを散策。それぞれの地で美味しい物を味わったり、歴史に触れたり、県北を満喫した。本間さんらの楽しい旅を通し、訪問地の魅力を3回にわたり紹介する。

<上> 新発田・月岡温泉 県産そろえたお土産いっぱい

すてきな店、毎年お目見え

新潟日報 2020/11/17

温泉街を歩く本間日陽さん(左)と小越春花さん。温泉まんじゅうをふかす煙に歓声を上げた

2人が10月下旬、月岡温泉で最初に訪れたのは、細かく刻んだ野菜のだしみそ漬けやしょうゆ、海産物の加工品など、県内産のグルメを取りそろえた「うまみ」。この店は、月岡温泉街を歩きたくなる街にしようと、2014年に温泉街の若手経営者らで立ち上げた「合同会社ミライズ」が運営する。ミライズでは14年から新潟にこだわった店舗を毎年1店ずつオープンしており、旨は2店舗目になる。

 店内に並ぶみそ漬けに、2人は「ご飯に合うものがいっぱいある」と目を輝かせた。温泉旅館「泉慶」の若女将おかみ、穴澤恵子さん(46)が「だしをかけると、お茶漬けみたいになっておいしいですよ」とアドバイス。ショウガのだしみそ漬けと大根の熟成みそ漬けをご飯にのせてほおばると、本間さんは「ショウガの香りがすごい」「ご飯何杯でもいける」と目を細めて味わった。だしをかけると風味が変わるといい、「おうちでも食べたい」と笑顔を見せた。

 メンバーへのお土産は、「劇場で食べられるように」と小分けになった豆菓子を手に取った。

 せんべい店「でん」や、月岡まんじゅうの店舗をのぞきながら商店街を歩き、次に「みのり」の店内に入った。同店は19年にオープン。ヤスダヨーグルトや甘酒をベースにしたスムージー、国産のフルーツや野菜を使ったジェラートを楽しめ、多くの観光客でにぎわっていた。

 本間さんはピスタチオとレモンヨーグルトのジェラート2種盛り、小越さんはヤスダヨーグルトをベースにしたアップルマンゴーのスムージーを選んだ。小越さんは「ヨーグルトが踊ってました」と独特の表現でおいしさを表現。「マンゴーとヨーグルトの仲が良くて、良かったです」と味わった。

新潟の素材にこだわったジェラートを堪能

 「自称日本一まずい温泉」を飲める「源泉のもり」にも足を運んだ。「ゆで卵の味がする。塩を入れれば絶品」「毎日飲みたい」とはしゃぐ小越さんの横で、「飲めるかな」と渋い顔の本間さん。一口、口をつけると「全然ゆで卵じゃない。苦いよ」と顔をしかめ、2人で笑い合った。

 月岡温泉の歴史を紹介するパネルを読み、2人は石油の掘削中に温泉が湧いたことに驚いた。友人や家族と何度も月岡温泉を訪れたことがあるという本間さんは、「新しいお店が並んでいて、温泉も楽しめて新潟にこだわった商品が買えるのは新しい魅力」。小越さんは「すてきな店が多く、ここに住みたいと思った」と楽しんだ。温泉だけでない新たな月岡の魅力を発見したようだ。

「月岡温泉発祥の地」の碑が立つ源泉の杜では、2人は独特な風味の源泉を味わった=いずれも新発田市月岡温泉

【動画】 未来のチカラ 新発田市・月岡温泉

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