第4弾 県北

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<中> 胎内・中条地区 あちこちに宿場町の情緒

米粉グルメに大満足!

新潟日報 2020/11/18

 江戸時代に宿場町として栄えた胎内市の中条地区。時代の流れとともに町並みは変わったものの、歴史を感じさせる建物やおもてなしの心が今も息づく。旧米沢街道である本町通りをNGT48の本間日陽ひなたさん(21)と研究生の小越おごえ春花さん(16)が歩いた。

 通りを歩く2人の目を引いたのは、なまこ壁が印象的な「荒惣あらそう」(本町5)の見世みせ蔵だ。同社は1824(文政7)年に両替商として創業。明治時代に建てられた見世蔵のほか、一部に江戸時代の姿を残す店舗兼主屋しゅおくと内蔵が国登録有形文化財に指定されている。

荒惣の見世蔵を見上げ、宿場町の情趣を味わう本間日陽さん(左)と小越春花さん=胎内市本町

 2人は現代に歴史を伝える建造物が今も残されていることに感心しきり。本間さんは「江戸時代から続く文化に触れた気分」、小越さんは「木材の深い色に歴史を感じる」と往時に思いをはせた。

 同じく国の文化財に登録されている料亭「南都屋なんとや」(本町4)も訪問。江戸末期に魚屋として始まり、現在の木造2階建ての店舗は1929(昭和4)年に建てられたもの。堂々たる店構えに圧倒されつつ、中に入った。

 2階の大広間は約100畳の広さ。ふすまを開けた瞬間、2人は「ひろーい」と声を合わせた。昭和初期に米国から輸入されたという松の木材、風情ある調度品、會津八一の書などを見て回った。

 胎内市は98年、日本で初めて微細米粉の専用工場が旧黒川村に建設されたことから、「米粉発祥の地」を掲げ、まちおこしに力を入れる。2人も道中、米粉グルメを存分に堪能した。

 和洋菓子の黒田屋菓子舗(本町8)では、「米粉のクッキーシュー」に出合った。米粉100%のカスタードクリームはさっぱりとした甘さで「シューはサクサク、クリームはもっちり」と本間さん。洋風せんべい「米粉のチュイール」も味見し、「おみやげとしてプレゼントされたらうれしい」と白い歯を見せた。

黒田屋菓子舗の和洋菓子に目移りする2人。米粉スイーツを堪能した=胎内市本町

 昼食は、レストランの食彩酒房ぼだいじゅ(本町2)へ。地元の旬の食材にこだわる同店で、米粉のホワイトソースを使ったパスタを堪能した。中山間地で特産化の取り組みが進められているイネ科のマコモダケを使ったアヒージョや肉巻きに舌鼓を打ち、2人は「タケノコみたいな食感。いろいろな料理に使えそう」と顔を見合わせてほほ笑んだ。

マコモダケなど地元食材に舌鼓を打った=胎内市本町

【動画】 未来のチカラ 胎内市・中条

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