第1弾 上越地域

おじゃましますカルチャースクール

新潟日報 2019/05/31

スイーツデコの写真立て作り 粘土で工作 童心に帰る

 粘土や樹脂を素材にお菓子のミニチュアを作る「スイーツデコ」。かわいらしさとは無縁の記者だが、写真立て作りと聞き、スマホに撮りっぱなしの子どもの写真を入れようと、5月23日の講座に参加した。

 作るパーツはクッキー、マカロン、アイス。粘土を絵の具で着色する作業からスタートだ。色選びに悩むが、講師の渡辺葉月さん(41)から「パステル調もかわいい」と聞き、明るい色に決めた。粘土をこねるなんていつ以来だろうか。童心に帰り、楽しい。

 粘土は型抜きや手で成形。歯ブラシの毛先やつまようじで凹凸を付け、質感を表現する。シリコンを絞った「生クリーム」の上にレイアウトし、乾かせば完成だ。受講生からは「楽しくてあっという間」と笑みがこぼれた。気持ちを込めた成果か、案外かわいく仕上がった。お気に入りの一枚を入れるのが楽しみだ。(安達傑)

スイーツデコの写真立て作りを楽しむ受講生

アートTシャツ作り 筆で色付け濃淡楽しむ

 真っ白な木綿100%の生地に特殊な絵の具を使い、筆で鮮やかに色付けする。子どもの頃によく描いた画用紙ではなく、布地に描く以外は作業的にはいたってシンプル。5月22日、4人の女性と受講した。アートTシャツデザイナーの河野由美子さん(55)は「布に染み込む色合いを楽しんでほしい」と魅力を語る。

 描くテーマは自由。何を描こうか思案していたら、作業テーブルに置いてあった古新聞においしそうなビールの広告が目に飛び込んできた。絵柄は、缶からコップに注がれたクリーミーな泡を浮かべたビールにした。泡をうまそうに見せようと濃淡を付け、ラメ入りにしてみた。絵柄だけでは味気なく感じ、余白にビールへの思いを詠んで書いた。1時間半ほどで完成。

 受講生が作品の仕上がりを見比べた。かわいらしいウサギや猫、イルカ、赤いツバキの花が白地に映える中、ビールの泡はすでに消えていた。(古川俊一)

真っ白なTシャツにかわいらしい動物や花など色鮮やかに描いた受講生

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