第1弾 上越地域

おじゃましますカルチャースクール

新潟日報 2019/06/21

津軽三味線 音楽の楽しさを再確認

津軽三味線の弾き方を教わり、演奏に挑戦する受講生

津軽三味線の弾き方を教わり、演奏に挑戦する受講生

〽さくら~さくら~やよいのそらは~

 6月13日に体験した津軽三味線。6人のうち記者も含む5人が初めて三味線に触る“超初心者”。講師の小竹勇生山ゆうざんさん(48)から構え方とバチの持ち方を教わって練習が始まった。

 「バチは扇子であおぐように」。小竹さんのアドバイスを受け、手拍子に合わせながら、弦を1本ずつ狙ってはじく。「デーン」と心地よい音色が響く。

 次は左手で弦を抑えてはじいてみる。思うように指が運べない。他の受講生も「難しい」「間違えた」と楽譜とにらめっこしていた。

 仕上げに冒頭の唱歌「さくらさくら」を合奏。なんとか弾き終えると、全員がホッとした表情に。小竹さんにも「皆さん筋がいいですね」と褒められた。

 中学生の頃、実は合唱部の助っ人だった記者。音楽の楽しさを思い出し、三味線の魅力を味わえた1時間だった。(中村充孝)

初級英語でまち歩き 伝える気持ち大切実感

外国人役のスタッフを相手に、英語で上越の情報を伝えようとする受講生

外国人役のスタッフを相手に、英語で上越の情報を伝えようとする受講生

 「英語で完璧に言わなくていいんです。自分の知識がおもてなしになるんです」。講師の前田和由さん(37)の言葉にはっとした。下手な英語でも、手持ちの知識を駆使して伝えようとする姿勢が観光案内で大切なのだと実感した。

 6月14日、上越を英語で説明する「初級英語でまち歩き」講座に参加した。受講生は街に出て、雁木がんぎや高田公園の桜などを外国人役のスタッフに英語で説明しようと奮闘。急病患者の対応やトイレ案内にも挑戦した。

 「観光案内は思いやりです」という前田さん。最初は緊張していた受講生も、徐々に相手の身になって考え、有益な情報を発信できるようになっていった。

 受講した通訳・翻訳業の女性は「専門用語を使わなくても説明できることが分かった」と満足そう。自分も外国人旅行者と話すときは、相手が最も知りたいことをまず探ろうと思った。(大嶋博和)

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