柏崎市のデカ盛りの店を食べ歩く、大食いタレントのおごせ綾さんが次に向かったのは幸町の「食堂くいしん坊」だ。店名からも盛りがよさそうだ。トンカツとチャーシュー、野菜炒めがご飯に乗った「トンチャー丼」に挑戦する。
「トンカツ、チャーシュー、野菜炒めと主役が集まっている夢の食べ物」とトンチャー丼を食べる大食いタレントのおごせ綾さん=柏崎市幸町
「いろいろな物を食べてきたけど、トンチャー丼は初めて」とおごせさん。
くいしん坊は1980年に創業した。オーナーの貝澤正彦さん(69)は「自分が食べることや肉が好きで、店を開くなら店名は『くいしん坊』にしようと決めていた」と話す。
店名に合い、他にないメニューを出したい。開店当時に考えたのがトンカツと野菜炒めをラーメンに乗せた「くいしん坊ラーメン」だった。好評だったことから、20年近く前にチャーシューを加えた「トンチャーラーメン」を販売。その後、同店初の丼物として約10年前に誕生したのがトンチャー丼だ。
おごせさんはご飯と野菜炒めが普通盛りの倍になる、「特盛り」で野菜増しを注文した。野菜炒めは辛くすることもできる。おごせさんは「辛い物好きなので、一番辛い激辛に挑戦したいけど、初めてだから中辛にします」と4段階の辛さのうち、上から3番目を選択した。
運ばれてきたボリューム満点のトンチャー丼を前に笑顔を見せるおごせさん
大皿に茶わん5杯分のご飯が盛られた。その上に、キャベツ、タマネギ、ホウレンソウなど6種類の具材が入った野菜炒めがご飯が隠れるほどたっぷりと盛り付けられる。
さらにトンカツ1枚と、チャーシュー8枚が所狭しと敷き詰められた。器を含めた重さは約3キロと大迫力だ。
はかりに乗せてみると、トンチャー丼の重さは器を入れて約3キロだった
おごせさんがトンカツをほおばると「サクッ」とおいしそうな音が店内に響いた。
チャーシュー、野菜炒めとともにご飯をかき込み、「野菜炒めはシャキシャキで香ばしい。ピリッとした辛さが食欲をそそり、野菜増しにしてよかった」と余裕の表情だ。
トンチャー丼に乗せる野菜炒めを作る食堂くいしん坊のスタッフ。強い火力で一気に炒めるのがこつだ
「チャーシューも甘辛くて、ご飯に合う。いろんな物を一緒に楽しめるぜいたくなメニューですね」と話した。
記者は普通盛りを注文したが、こちらも驚きの盛りのよさだ。同僚にも手伝ってもらいながらせっせと食べている間に、おごせさんは約30分で完食してしまった。
たっぷりの野菜炒めには貝澤さんの「野菜も取っておなかいっぱいになってほしい」との思いが込められている。おごせさんは「具だくさんで優しい思いが伝わりました」とほほえんだ。
オーナーの貝澤正彦さんにサインを渡すおごせさん。貝澤さんは「量が少なくてすみません」と笑った
食堂くいしん坊
住所:柏崎市幸町4-22
電話:0257-24-5371
営業時間:11:00~15:00、17:00~21:00
休み:月曜
トンチャー丼は1000円。量が2倍になる特盛りは220円、野菜増しは50円追加する
※情報は掲載当時のもの