第6弾 柏崎・出雲崎・刈羽

魅力デカ盛り おごせ綾さん食べある記

新潟日報 2021/09/01

<5> 観光スポット

町並み、夕日に心躍らせ 素朴な味との出合いも

 大食いタレントのおごせ綾さんが柏崎地域を食べ歩く企画の最終回は観光スポット巡り。地域の名物を味わいつつ、食以外の魅力に触れた。

 「『花より団子』で、観光地に行っても食べてばかり」というおごせさんだが、デカ盛り店巡りの合間に、歴史的な妻入りの町並みが残る出雲崎町を歩いた。

 間口が狭く、奥に細長い妻入りの町家が並ぶ旧北国街道で100年以上続く浜焼きの店「石井鮮魚店」(羽黒町)を訪れた。

焼きたてのサバにかぶりつくおごせ綾さん。外の皮はパリパリで、中の身はふっくらと焼き上げた=出雲崎町羽黒町の「歴史や五郎兵衛」

 串刺しにしたサバやイカなどが炭火で焼かれ、店内には香ばしい匂いが漂う。午前8時に開店し、観光シーズンの夏は10時には売り切れるという人気ぶりだ。

 味付けは塩だけ。同店の従業員、石井久代さん(54)は「焼き色がつくように炭火でじっくり焼くのがおいしさの秘訣ひけつ」と語る。

 おごせさんは焼きたてのサバを頰張った。「皮がパリッとしていておいしい。近所に店があったら買い占めそう」と大絶賛した。

炭火でじっくり焼き上げる出雲崎町名物の浜焼き。焼き上がったサバからは香ばしい匂いがした=出雲崎町羽黒町の石井鮮魚店

 「情緒あふれる町並みが美しいだけでなく、人情味あふれる町の雰囲気がすてき」とおごせさん。歴史ある町並みをすっかり気に入ったようだ。

出雲崎町の伝統的な妻入りの町並み。間口が狭く、奥に細長い町家造りの建物が並ぶ=同町尼瀬

 続いて道の駅「越後出雲崎天領の里」(尼瀬)に移動した。時代館に入り、支配人の嶋野仁さん(60)の案内で北前船の寄港地として栄えた町の歴史や、出雲崎出身の良寛の生い立ちを学んだ。

 天領の里の新名物は「良寛コーヒーソフトクリーム」だ。乳製品製造販売の良寛(同町大門)が鈴木コーヒー(新潟市中央区)と共同で開発。屋外の屋台「さざなみ」で6月に発売した。1日で600個売れたこともある人気商品だ。

 毎朝牛乳を飲み、中でも良寛牛乳が大好きというおごせさんは「コーヒーの味がしっかりしている。苦みもいい」と満足そう。

「食べるコーヒー」をテーマに開発された良寛コーヒーソフトクリーム。コーヒーの苦みと酸味が感じられる=越後出雲崎天領の里

 海岸沿いをドライブし、夕方には「恋人の聖地」として有名な柏崎市青海川の恋人岬を訪れた。岬の先端には、カップルが恋愛成就を願って取り付けたハート型のプレートと南京なんきん錠がたくさんある。

 日本海を眺めながら、話題は自然とロマンチックな方向へ。おごせさんは理想の男性像について「食の好みが合う人」ときっぱり。「今のところ現れてないけど、おいしいパスタを作ってくれる人がいいな」と願望を語った。

 日没の時間になると、日本海が夕日で赤く染まった。おごせさんは沈む夕日を眺め、「すごくきれい。次は大切な人と来たいな」と笑顔を見せた。

(おわり)

雲の切れ間から現れ、日本海に沈む夕日にはしゃぐおごせ綾さん=柏崎市青海川の恋人岬

■石井鮮魚店
住所:出雲崎町羽黒町475
電話:0258-78-2025
時間:8:00~16:00(売り切れ次第終了)
休み:不定休
切り身サバの浜焼きは3本1束で1000円。予約や地方発送も受け付ける。

■道の駅「越後出雲崎天領の里」
住所:出雲崎町尼瀬6-57
電話:0258-78-4000
休館:水曜
時代館の入館料は小中学生400円、高校生以上500円。良寛コーヒーソフトクリームは450円。販売は屋外の屋台「さざなみ」で10:00~15:00(土日祝日は17:00まで)

■恋人岬
柏崎市青海川133-1

※情報はいずれも掲載当時のもの

動画「おごせ綾さん 食べある記」その1

動画「おごせ綾さん 食べある記」その2

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