第2弾 魚沼

魚沼 自然の達人

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SUP指導者
桑本旅人さん(40)=南魚沼市=

自由気ままに水上散歩 肩の力抜き ボードに直立

新潟日報 2019/08/17

 ボードの上に立ち、パドルで水面をこいで進む「スタンドアップパドルボード(SUP)」。南魚沼市のしゃくなげ湖でSUPを指導する桑本旅人たかひとさん(40)=同市=は、「視点が高く、水中の魚がよく見えるところがいいですね」と水上散策にいざなう。

 英語の頭文字を取って「サップ」と呼ばれ、近年人気が高まるスポーツ。長野県出身で、スキーのコーチでもある桑本さん。夏場の体幹トレーニングで取り入れたところ、「はまった」という。キャリアは10年ほどになる。

SUPを気軽に楽しんでもらおうと、パドルの使い方を手ほどきする桑本旅人さん(左)=南魚沼市

SUPを気軽に楽しんでもらおうと、パドルの使い方を手ほどきする桑本旅人さん(左)=南魚沼市

 2016年、同市出身でスキーの五輪メダリストの小野塚彩那さんと結婚。今夏、南魚沼に住所を移した。「地元の子どもたちにSUPを楽しんでもらいたい」と「パドルクラブ」を立ち上げ、夫婦で指導をしている。

 最初はボードに立つのも大変で、落ちる恐怖で力が入りすぎると、バランスを崩してしまう。桑本さんは「一度水に落ちると肩の力が抜けますよ」と裏技を明かす。

 パドルを水面に対して垂直に立てて差し込み、前方から引き寄せると真っすぐ進む。慣れると自由気ままに自然の景色を眺めながら漂える。まさに「水上の散歩」だ。

 「基礎をレクチャーしてから湖に出るので、心配はいらないです」と桑本さん。自然に囲まれたダム湖を漂う魅力は、一度体験すると忘れられないという。「ダムの歴史や木々の息吹を感じられる。ぜひ楽しんでほしい」と呼び掛ける。

長さ3メートル超のボードとパドル。安全に楽しむためにライフジャケットは必須だ

長さ3メートル超のボードとパドル。安全に楽しむためにライフジャケットは必須だ

ぬれてもいい服で

 SUPのボードやパドルはクラブが貸し出す。ぬれてもいい格好で、着替えなどは各自で用意する。時間は10:00~12:00、12:30~14:30。小学4年生以上6500円(3年生以下は4500円)。前日までに申し込む。桑本さん、080-7662-0901。

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