2026年度第1回NIE情報交換会

 「2028全国大会新潟大会に向けて」を副題に、本年度の第1回県NIE情報交換会が6月9日、新潟市中央区の新潟日報メディアシップで開かれました。ネット社会の中、新聞を通して豊かに表現できる子どもの育成や、情報の信頼性を見極める力を養う大切さなどについて話し合いました。

 会には、太田勇二県教育長、夏目久義新潟市教育長をはじめとする教育行政の幹部、NIE実践・研究委嘱校の校長、県NIEアドバイザー、新聞通信社の代表ら約70人の皆様から参加いただきました。

 学校現場からは、昨年度のNIE実践・研究委嘱校だった新潟市立南万代小学校と中条高校の2校での実践について発表がありました。その後、参加者によるフリートークが行われました。

 

 【南万代小学校】

 田村眸教諭(新潟市立新津第三小学校)は、前任校の南万代小学校で取り組んだ研究主題「自分の思いや考えを豊かに表現できる力の育成」について説明しました。

 「4年生の体育科・保健領域では、思春期の悩みや心境の変化を描いた新聞の投書を読み、多様な価値観を受け止めながら自分の考えを伝える力を育むことができました」と指摘しました。

南万代小学校の実践例を発表する田村眸教諭

 【中条高校】

 本間由紀教諭(新発田高校)も前任校の中条高校で教科横断型の連携授業を行ったことを紹介しました。

 「家庭科vs商業科~食品ロスについて考える」と題した学習に関しては、「食品ロスの記事を読んだ後、コンビニで販売されているメロンパンを例に、食品ロスと『欠品させない』という経営戦略との矛盾に触れ、社会の仕組みを深く考える授業になりました」と振り返りました。

中条高校の取り組みを発表する本間由紀教諭

 【フリートーク】

 実践発表後のフリートークでは、教育行政やNIEアドバイザー、新聞社側から次のような指摘がありました。

・新聞が主役ではなく、新聞を通じて「子どもの主体性」を引き出すことが重要。

・誤った情報がSNS上で氾濫する中で、子どもたちが自分自身で正しい情報をつかむ力がますます求められている。ファクトチェックの意味からも新聞を活用してほしい。

・家庭での新聞購読が減っている状況を踏まえ、学校を拠点として保護者も巻き込んだ環境づくりが必要。

・地元の産業や企業を知る機会として新聞を活用してほしい。人口減少対策の一つとしてふるさとの良さを伝えることは欠かせない。

NIE情報交換会フリートーク

 最後に県NIE協議会の伊藤充会長は「今回の発表と皆様方の意見が、新潟大会に向けての研究の中心となると考えられます。実践・研究委嘱校を中心に、それ以外の学校とも連携をしながらさらに研究を進めていきたい」と述べました。