


11月22日、新潟市立松浜小学校(小坂井秀行校長)でNIE研究会が開催されました。研究主題は、「新聞に親しみをもち、主体的・対話的に学びを深めるこどもの育成~新聞記事を一つの起点とした教育活動の充実」(研究主任:加藤雅晃教諭)。指導は県NIEアドバイザーで新潟市マイスターの中村康教諭(新潟市立両川小学校)が務めました。また、新潟市教育委員会の志田江利子指導主事、県NIEアドバイザーの古井丸裕三校長(新潟市立曽根小学校)元実践委嘱校の小林圭一校長(新潟市立浜浦小学校)など40名余りが参加しましたた。
6年生の道徳「相互理解・寛容」(授業者:高野伸夫教諭)は、子どもたちが「みんなは何のためにスポーツをするのか」という教師の発問から学習課題を設定し、「勝つため」「楽しむため」の異なる二つの新聞記事を基に自分の考えを練り上げました。その後、仲間と意見を交流し、スポーツの目的は人によっていろいろあり、その違いを認め合うことが大切であるということに気づいていきました。
指導の中村教諭は、全体対話で共感的な空気が生まれていること、新聞記事が人間関係づくりの情報不足を補っていたとし、子どもは相手を変えようとするのではなく異なる考えをもつ仲間を受け入れる自分に変わっていったと評価しました。また、これまでの各学年で用いた教材としての新聞のよさを指摘するとともに、新聞には、「考える問題がある」「考える材料がある」「考えるヒントがある」「人のドラマがある」と話しました。
県NIE推進協議会の伊藤充会長は、「自分の考えを素直に表出して共感し合い、認め合う子どもたちの姿、そして、その姿を実現するために教材(新聞)を開発し、授業を工夫する松浜小学校の教職員集団の日頃の努力に頭が下がる思いである」と話し、2年間のNIE実践研究に対する感謝とお礼を述べました。