まとめの校内授業研修の様子

 10月3日、新潟市立上山中学校(桑原通泰校長)で、NIEまとめの校内授業研修が実施されました。研究主題は、「資質・能力を育成する教育課程の実現」です。研究主任・NIE担当は、関谷卓也教諭です。

 指導は、「新潟県NIEアドバイザー」の東青山小学校生田恵子校長と、「新潟県NIEリーダー」の佐渡市立両津中学校の小黒淳一教諭が担当してくださいました。「新潟県NIEアドバイザー」は、NIEの実践経験が豊富な方の中で、日本新聞協会から認定された先生のことで、「新潟県NIEリーダー」は、NIE研究・実践委嘱校での研究成果を生かしてNIEを推進してくださっている方の中で、新潟県NIE推進協議会から認定された先生のことです。

 亀屋友樹教諭による第2学年総合的な学習の時間「働くことについての学習」における単元の最終時間「新聞発表と職場体験のまとめ」が公開されました。各自が新聞形式でまとめた報告を紹介し合った後、「人は何のために働いているのだろうか」を学習課題として、あらためて働くことの意味を考えました。自分の新聞に掲載した体験エピソードを、課題解決のための根拠としてグループ内で紹介し合っていました。話し合いの結果、「自己実現」のための労働、「利他」のための労働という二つに集約されました。終末では、まとめに用いた二つの言葉の納得や強化を図るための新聞記事が提示されました。

 協議会では、全ての先生が、グループワークに積極的に参加している姿が大変印象的でした。

 旧同人でもある小黒NIEリーダーからは、新聞の活用にも触れながら「総合的な学習の時間の進め方」について、そして、生田NIEアドバイザーからは、本日の授業を踏まえた上で「新聞活用教育」について、それぞれ示唆に富んだ指導がなされました。

 素晴らしい実践や、上山中学校の「総合的な学習の時間」の考え方に触れ、来年度の研究発表会がとても楽しみになりました。