11月22日、上越市立大潟町小学校(石田永校長)のNIE研究会が開催されました。研究主題は「前向きに課題に取り組む児童」(研究主任:植田雄也教諭)。指導は中平一義教授(上越教育大学)と県NIEアドバイザーの泉実校長(上越市立保倉小学校)が務めました。

 3年生の社会科「はたらく人と私たちのくらし」(授業者:堀川瑛里那教諭)は、地元のいちじく農家で見学・取材・体験して得た情報をグループで共有し、そこから農家の工夫点を見いだす活動を組織して新聞づくりに生かすというダイナミックな実践です。

 5年生の総合的な学習の時間「大潟の魅力、再発見!」(授業者:須藤正美教諭)は、地元大潟の魅力を伝える活動やアイディアを考えて仲間と交流し、学習の成果を地域に発信する貢献活動です。いずれの授業も、子どもたちが生き生きと力強く学んでいる姿がありました。

 3年生を指導した泉校長は、地域の特色を生かしたNIE実践であり、教科横断的な学びであると評価し、まとめの新聞制作はねらいを明確にして取り組むよう助言しました。5年生を指導した中平教授は、子どもたちの主体性が発揮され、自己や他者、対象(大潟町の特産物)との対話がよく促されていたと評価しました。

 県NIE推進協議会の伊藤充会長は、NIEコーナーやNIEタイムなどの環境構成が子どもたちの力量形成にうまく働いていることや、様々な活動場面で情報の入力と出力が適切に保障されているとし、2年間に渡りNIEに真摯に取り組んだ教師集団の素晴らしさと、子どもたちの頑張りを称えました。