12月1日、出雲崎町立出雲崎中学校(佐藤登校長)のNIE研究発表会(1年次)が開催されました。研究主題は「社会に関心をもち、自分事としてとらえ、考えを表現する生徒~地域学習・生き方学習における新聞活用~」(研究主任:久保田ひとみ教諭)。指導は県NIEアドバイザーの小池修校長(上越市立頸城中学校)が務め、曽根乗知教育長と近藤道範管理指導主事も参観しました。

 2年生の総合的な学習の時間「職業と社会の関わりについて学ぶ」(授業者:鈴木健太郎教諭)は、職場体験で見いだした課題の解決策を新聞記事を基にまとめ、仲間にプレゼンすることを通じて働くことの意義を考える活動です。生徒は複数の新聞記事の内容を踏まえ、ICTを使いながら実効性のある提案を行いました。

 指導者の小池校長は、生徒が整然と考えをまとめ、主張の根拠を新聞等で明らかにして取り組む姿が素晴らしいと評価しました。また、生徒と教師の温かい関係性が、学校の空気となって現れていて、学習の発展が楽しみであると話しました。

 出雲崎中は、「NIEスタートカリキュラム」として、新聞社のエキスパートを職員研修や出前授業に複数回招聘し、教師と生徒が新聞そのものに価値を見出してNIEに主体的に取り組んでおり、その成果が目指す子どもの姿となっていました。NIEを総合的な学習の時間の中核として位置付け、ダイナミックに実践し、豊かな学びを育む出雲崎中。次年度への期待が高まります。