
ICT機器を活用した小集団での検討の様子(小千谷中学校:1年生社会科)
本県NIEアドバイザーから、NIE活動はもとより、授業改革、教職員の業務改善において、新聞記事検索のデータベース(以下DB)が、「三方よし」の効果を発揮するとの報告がありました。もちろん、経費の課題は残りますが、GIGAスクール時代にマッチした新たなNIEの取組として、その活用の広がりが期待されます。
新潟大学附属長岡小学校の関慎太郎教諭(県NIEアドバイザー)は、国語科主任と共同し、「朝日小学生新聞デジタル版」をタブレットの学習ソフトに組み入れ、全校児童がいつでも活用できる環境を整えました。(R3モニター校で費用は無料)その結果、教師は簡便にNIEタイムが行えたり、教材や資料として電子黒板等に簡単に提示したりといったよさを感じるとともに、児童も手軽に新聞が読め、また、検索で調べ学習の際に必要な情報を収集することができると、その効果を強調しました。
小千谷市立小千谷中学校の井上北斗教諭(県NIEアドバイザー)は、NIE実践研究委嘱校として「授業に必要な記事を見つけるのが難しい。」という声が職員から多く寄せられたことから、校長の指導を仰ぎ、DB「ヨミダス for スクール(読売新聞社)」の導入を決めました。「指導内容に関連性のある記事を集めやすく、また、複数の記事を簡単に比較できるため、生徒・教職員の双方からも好評です」とのこと。ただ、原則として年契約のため利用料が高くなるため、月割り契約や実践委嘱校への減免措置が講じられるとより使いやすくなると話しています。
新潟県NIE推進協議会は、2年前よりGIGAスクール構想の対応とNIE推進のために、新聞各社に報道記事アドバイザーを配置し、教材化に必要な新聞記事の提供をお願いするとともに、可能なところから、可能な範囲でのDBの提供をお願いしているところです。デジタルとアナログ、双方の良いところを上手く取り入れた実践が蓄積され、現場に還元されることを期待しています。