2021年度のNIE情報交換会が、5月26日午後メディアシップ日報ホールで開催された。学校や行政の教育関係者や新聞・通信社の代表ら45名が参加し、本県NIEのこれまでとこれからについて議論を交わした。新潟県の稲荷教育長は、「新聞のみならず、インターネットを含め、地域を生きる子どもたちに問題解決能力を身に付けさせることが重要である」と、新潟市の井崎教育長は「新聞は生きた教材として重要である。」と語った。一方、現場の校長からは「子どもたちの資質・能力を高めるためにNIEを活用していきたい。その際、育成と評価の観点に基づいてエビデンスをしっかりとしたい」といった意見が出た。また、GIGAスクールに対応し、「新聞をはじめ、それらを活用するためにICT環境の充実が必要だ」といった切実な声も聞かれた。伊藤NIE会長は、「時代にマッチしたNIEを構築するために関係者の英知を集めたい」と強調した。
 アフターコロナを見据え、学校現場で新聞のもつ不易の力を、どのように生かすのか。そして、子どもたちにとって、新聞活用はどんな価値があるのか。これからも考えていきたい。