新潟市立白根小学校 髙橋健一先生 

子どもの感性を大切に
 NIE全国大会に参加して,ノンフィクション作家の梯久美子さんの講演「歴史と出会う-新聞という回路」を聞く機会をいただいた。
 心に残ったのは,「戦争を知らない世代にとって,どんなに戦争の悲惨さを伝えようとも,なかなか戦時中を身近には感じられない。しかし,そんな悲惨な状況下でも,女性たちが好きな服を着るなどおしゃれをしていた事実を伝えたとき,それを聞いた現代の女子学生にとっても,戦時中がカラーになったように感じられた」という話であった。
 これは,子どもたちに新聞を通して教育をしていく際に,大切なことを示唆しているように感じた。教師が大切だと思ったことを伝えるだけではなく,子どもたちが新聞から様々なことを感じ取れるように,機会や場を設定していきたい。

新潟市立岩室中学校 和泉 拓先生

新しい学びを
 パネルディスカッションや公開授業の視聴を通して、新型コロナウイルス禍やICTの導入によって学びの環境が大きく変わっている中、生徒自身が社会に目を向け、社会の事象を自分事としてとらえ社会的な課題について考えていく窓口となる新聞の価値を改めて実感しました。
 特に、札幌市立真駒内中の社会科の授業では、身近な具体的な出来事を取り上げた新聞記事をきっかけにして、観光業の持続可能な発展に必要なことは何かという社会的な課題について、資料を基に多面的に考えを深めていく子どもたちの姿が印象的でした。
 また、函館市立亀田中の新聞記事データベースを活用した実践報告は、GIGAスクール構想で一人1台タブレットが実現したこれから、生徒が必要なときに必要な情報を自ら検索しながら学びを深めていく新しい学びのスタイルとして当校でも取り入れたいと思いました。