2023年度のNIE情報交換会が、5月31日午後メディアシップ日報ホールで開催された。学校や行政の教育関係者や新聞・通信社の代表ら65名が参加し、本県NIEにおけるGIGAスクールと実践化について意見を交わした。新潟県の長谷川教育次長は、「新聞のもつ正確性を重視し、ICTとNIEを組み合わせて、児童生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を目指す」と、新潟市の池田教育次長は「新聞の信頼性、網羅性をいかし、子どもたちが論理的に考えて、適切に表現する力を育むことが大切だ」と挨拶した。

 全体会では、新潟大学附属長岡小学校の関慎太郎NIEアドバイザーと、小千谷市立小千谷中学校の井上北斗NIEアドバイザーが自校における新聞記事データベースを活用する実践を発表した。参加者からは「ICTやデジタルの活用によって、改めて紙の新聞の良さや価値に気づかされた」といった声が聞かれた。この他、新潟県図書館協議会(金子会長)や新潟県高等学校文化部連盟新聞専門部(諸橋部長)の取り組みが報告された。

 NIE伊藤充会長は、「時代の変化に対応した新しいNIEを構築するために、関係者の英知を集めたい」と結んだ。