第1学年「学級活動」の様子
第2学年「総合的な学習の時間」の様子
第3学年「国語」の協議会の様子

 11月19日、新潟市立五十嵐中学校(斎藤伸校長)で、NIE研究会が開催されました。研究主題は、「かかわり合いながら学びを深め、自らを高める生徒の育成 ~新聞を活用する場面やアウトプットする場面を取り入れた授業を通して~」です。研究主任は竹内晶子教諭、NIE担当は内山雄太郎教諭です。

 第1学年学級活動「よりよい中学校紹介新聞を作成するためにお互いにアドバイスしよう」(授業者:伊東ルミ子教諭)は、中学校生活を6年生に紹介するという相手意識を明確にもって、「見出し」「リード文」「切り口」を意識した構成でまとめさせる授業でした。本時においては、よりよい新聞を作成するためにアドバイスし合い、今後の改善点をまとめていく活動を行いました。

 第2学年総合的な学習の時間「地域創生プロジェクトⅡ-① ~修学旅行~」(授業者:竹内晶子教諭)は、班別自主研修で訪れる京都市がどのような視点で街づくりをしているのかを、オーバーツーリズム解決のために京都市が行っている解決策を取り上げた新聞記事をきっかけに考えさせ、京都市の街づくりの視点を考えさせました。

 第3学年国語「誰かの代りに」(授業者:仲川晃教諭)では、課題作文の論題「自分は社会の一員としてどのように生きるか。」について、自論を後押しして説得力を持たせられる内容の新聞記事を探し、多様な他者との対話を通して自身の考えを深化させることをねらった授業を提案してくださいました。

 指導は、第1学年は新潟市教育委員会学校支援課の齋藤まゆみ指導主事が、第2学年は、新潟大学附属新潟中学校の山本達也校長が、第3学年は、新潟市教育委員会学校支援課の志田江利子指導主事が、それぞれ務めてくださいました。

 五十嵐中学校のNIE実践の特徴は、徹底した新聞環境の整備にあると感じました。昨年度、図書館前の新聞コーナー、図書委員会による昼の放送におけるNIEタイムなどを行ってきました。本年度はそれらに加えて、各学級で毎日班ごとに気になる新聞記事を探し、感想と共にクラスメートに紹介したり、日直が新聞記事を写真に撮ってクラスメートに送信し、感想を述べたりするなど、新聞を身近なものにする工夫を行ってきました。

 県NIE推進協議会の伊藤充会長は、「新聞を使うことが目的なのではありません。子どもたちに力を付けるために、新聞を使うのです。本日の3つの授業は、新聞を使うことにより、子どもたちの読解力・表現力・思考力を高める素晴らしい授業でした。」と総括しました。