


11月21日、新潟市立金津小学校(渡邉敏尚校長)で、NIE研究会が開催されました。研究主題は、「自ら考え、表現する子の育成 ~新聞を活用した伝え合いを通して~」です。研究主任・NIE担当は江部壮彦教諭です。
それぞれの授業の指導は、第3学年は新潟市教育委員会学校支援課の志田江利子指導主事が、第5学年は、新潟市立笠木小学校の尾形美穂教頭が、第6学年は、新潟市立曽根小学校の古井丸裕三校長が、務めてくださいました。
武藤奎太教諭による第3学年国語「こそあど言葉」は、教科書や新聞のこそあど言葉が示す内容を考え、伝え合う活動を通して、こそあど言葉の文章中での働きを理解させる授業でした。本単元において、教科書の文章だけでは足りないと考えた武藤先生は、新聞を活用しました。志田指導主事は、「新聞は、言葉の匠が練り上げ、つくり上げた文章であり、要所要所で指示語が使われている。」だからこそ、新聞の活用には意味があると評価しました。
小林理沙教諭による第5学年家庭科「生活を支える物やお金」は、導入段階で食材の高騰を取り上げた小学生新聞を活用し、買い物について、買おうと思ったものを理由とともに説明する活動を通して自分の家庭に合った食材の選び方を考えさせる授業でした。様々な新聞記事から学んだ「食品ロス」「地産地消」「安心安全」という言葉を使って、子どもたちは自分の考えをまとめることができました。
江部壮彦教諭が行った第6学年学級活動「周りの人に自分の思いが伝わる表現方法について考えよう」は、投書にあった記事をもとに、児童会祭りの活動の中で「全校が楽しめる」「お客さんに寄り添う」ために、どのような言動で表現すればよいのかを考えさせる授業でした。終末では、別の投書記事を提示してから、「振り返り」を書かせたことが評価されました。
全体会において県NIE推進協議会の伊藤充会長は、「新しい観点を見出すためには、多くの情報を集め、それらを適切に言語化して考えを出し合わなければならない。金津小学校では、そのような学びを進める上で、ipadという最新の技術を用いながらも、落ち着いた雰囲気の中で授業が展開されていた。研究に前向きに楽しみながら取り組んでいる職員集団に敬意を表する。」と閉会の挨拶の中で話されました。