


11月20日、新潟市立大形中学校(後野孝仁校長)でNIEまとめの授業研修(1年次)が開催されました。「新聞を通して『対話力』『文章力』を鍛え、社会で活躍するための力を身に付けるOGATAStyle NIE実践」を研究主題に、第3学年において授業が行われました。研究主任・NIE担当は鈴木昌子教諭です。指導は、新潟日報社未来読者推進室の山田孝夫室長、そして新潟県NIEアドバイザーとして大形中学校を担当する中村康教諭(新潟市立両川小学校)が務めてくださいました。
第3学年の総合的な学習の時間「新聞から哲学対話のテーマを見つけて、対話しよう」(授業者:鈴木昌子教諭)における、相手を受け止め、自分が受け入れられているという実感を味わうことができるようにする取組でした。「問い」を生み出す場面で新聞を活用していました。
大形中学校では、この「哲学対話フェス」を、「21世紀型教育を考える会」の皆さんからご協力いただきながら、毎年継続して行っているとのことです。
協議会のあるグループ討議で、「哲学対話の手法は、自分の勉強になった。」という声や「見出しを見るだけでもいいので、新聞を読む機会の設定が必要」という意見が出されました。「ただ与えても読まないので、同じ内容の記事や社説を、別の新聞社で紹介する面白い。」という発言もありました。
これまで「はがき新聞」の指導でも大形中学校にかかわってきた指導者の山田室長は、「新聞発の疑問だったが故に、『問い』が多様だった。」「その『問い』がどの記事から出ていたのか、見出しだけでも分かり合えていたら、さらに深い本音トークができる。」と本実践の発展型を示唆し、評価しました。
指導の中村教諭は、「新聞から問いをつくった結果、自分の身の回りのことから、日本のこと、世界のことへと視野が広がった。今回の哲学トークは、広がった視野を、今度は自分事として考えていくことが可能となる。その点においてとても意味のある取組だった。」と話しました。また、支持的風土を育む「はがき新聞」の取組を大きく評価しました。