第4学年「総合的な学習の時間」の様子
第6学年「国語」の様子
全体会の様子

 11月29日、糸魚川市立田沢小学校(杉田卓裕校長)で、NIE研究会が開催されました。研究主題は、「主体的・対話的で深い学びにつながる授業づくり ~新聞を活用した「学びたくなる」授業の構想と展開~」です。NIE担当は早川尚美教頭、研究主任は須田寛子教諭です。

 それぞれの授業の指導は、第4学年は上越教育大学大学院学校教育研究科の釜田聡特任教授が、第6学年は新潟県NIEアドバイザー(日本新聞協会認定)の上越市立浦川原小学校泉実校長が、務めてくださいました。

 第4学年総合的な学習の時間「Waterハピネスを届けよう」において、指導者である大澤雅士教諭は、子どもが学びたくなるための指導の手立てを明確にして実践に取り組んでおられました。

 指導者の釜田特任教授は、「単元の目標が見事に可視化されていたこと」そして、「つぶやきや発言から、成果が共有されていて、水の恵みの学習が他の地域にもかかわっていることを子どもたちが認識できていたこと」さらに、「NIEとこれまでの体験が統合されて、他の地域に関心が広がっていくこと」など、様々な成果があったと話しました。また、子どもたちがオープンマインドで学ぶ雰囲気が感じられたと、評価されました。

 渡邊紗矢教諭による第6学年国語「おすすめ新聞を作ろう」は、教科書での新教材「おすすめパンフレットを作ろう」において、新聞を活用することによる効果を生かし、考え抜かれた実践でした。

 指導者の泉校長は、「NIEの教育的意義や目の前の子どものことをしっかりと理解した授業者が、様々な手立てや配慮のもとで新聞作りを行わせれば、意欲の喚起や協調性の向上等、多くの教育的効果が期待できる。そのことを渡邊教諭の実践から学ぶことができた。」と大きく評価されました。

 全体会では、昨年度の授業者でもあった研究主任の須田寛子教諭が、日常的に推進してきたNIEの取組なども含めて、とても分かりやすく説明してくださいました。

 新潟県NIE推進協議会の伊藤充会長は、「4年生でも、6年生でも、子どもたちが、生き生きと楽しそうに学んでいた。それは、新聞の分解や再構成などにより、主体的で対話的な深い学びに至っていたからだと言える。本日の雨雲を吹き飛ばすくらいの、生き生きとした学びを見せていただいた。」と感謝しました。