第1回「NIE情報交換会」が、5月25日午後メディアシップ日報ホールで開催された。学校や行政の教育関係者及び新聞・通信社の代表ら56名が集い、「GIGAスクールとNIE」について情報や意見を交わした。            

 佐野新潟県教育長は、「新聞の活用は、新学習指導要領の育てたい資質・能力の育成に沿うものであり、とりわけ主権者教育の推進において重要である」と挨拶した。また、井崎新潟市教育長は「社会を生き抜く力を育むためには、情報活用能力が欠かせないとし、信頼のおける情報である新聞の活用が望まれる」と語った。

   新聞社からは、小学校の出前授業で新聞を広げて生き生きと学ぶ児童の姿が紹介された。一方、実践委嘱校の校長やNIEアドバイザーからは、新聞活用の効果について触れながらも、GIGAスクールの浸透に対応し、データベースやデジタル記事の提供等、現場でのNIE推進のための環境整備を求める声が複数上がった。

 伊藤NIE会長は、「紙とデジタルの双方よさを、子どもの発達段階や場面に応じて使い分けて学びを深めていくことの大切さを指摘し、GIGAスクールに対応したNIEを構築していきたい」と述べた。