


11月11日、新潟市立岩室中学校でNIE研究会<第1学年道徳「考えてみよう、自分の中の当たり前」赤塚雅佳教諭>が開催されました。研究主題は「見方。考え方を働かせて深い学びが生まれる授業づくり~実社会の現実を自分事としてとらえ多面的に考えることを促す工夫~」。指導は新潟青陵大学の中野啓明教授が務めました。
授業のねらいは、ジェンダーの平等を巡る現実に気づかせ、よりよい社会の在り方を考えることです。授業者は3枚の新聞記事から、それぞれジェンダーにかかわる問題を生徒の生活経験と結び付けて考えさせました。また、それをホワイトボードやiPad(ロイロノート)を使って見える化させ交流を促しました。生徒も生き生き活動するなど、終始温かい空気に包まれていました。
岩室中のNIE実践は、ICTを活用した新聞活用の蓄積を始めた本協議会の取り組みをリードするものです。本多豊校長からは「教科・領域で、新聞活用を目的化することなく、できる教科で無理なく適切に新聞記事を活用すること」「新聞記事等の情報の読み方を学ぶ出前授業が効果的であった」という報告がありました。
中野教授は、道徳における教材開発の必要性に触れ、「新聞はリアルな現実と向き合う格好の教材」であると指摘しました。また、県NIE推進協議会の伊藤充会長は「ゆるやかで自由に物事を考えさせる新聞活用のよい提案になる」と評価しました。