1877(明治10)年、新潟日報の前身の一つである「新潟新聞」が新潟県内初の本格的な日刊新聞として誕生しました。それ以来、積み重ねてきた私たちの使命は「平和を守り、理不尽な暴力に屈しないこと」「地域に根差して県民の命と財産を守ること」です。これが私たちが自負している「本物のジャーナリズム」であると考えています。
新聞社の原点はジャーナリズムの追求です。理不尽な権力や暴力に言論をもって断固として立ち向かい、安全安心で平和な生活を県民とともに守ることにあります。新潟日報社は、拉致や原発など新潟とかかわりの深い問題を粘り強く取材し、報道してきました。これらの企画は「日本新聞協会賞」などに選ばれています。
私たちは「紙withデジタル」を掲げ、デジタルという選択肢も提供しています。これまで紙の新聞に触れてこなかった人、若い世代にも新潟日報の本物のジャーナリズムに触れてほしい。それによって自由で活気のある社会や暮らしを守り、さらに発展させていきたいと考えます。多様な手段で豊かな情報を伝えることは、この新潟の地でジャーナリズムを担っている私たちの責任です。
地域貢献への取り組みも私たちの大きな役割です。2021年に始動した新潟の魅力を発信して若者とふるさとをつなぐ「にいがた鮭プロジェクト(鮭プロ)」では、プロジェクトに関わった若者が社会人となり、活動の裾野を広げています。世界遺産となった「佐渡島の金山」の登録推進キャンペーン「SADOプライド」では、県内のさまざまな企業が協賛し、佐渡だけでなく新潟県全体を活気づけました。
私たち新潟日報社は、県民のみなさまに対して、日々の生活に役立つメッセージを発信し、明日への元気につながるような企画やイベントを展開していきます。そのためにも社員一人一人が自由に興味あるものを発見、深掘りし、これを価値ある形にして読者に伝え、地域に貢献していきます。
これからも新潟の地方紙として、県民への奉仕に徹する総合情報企業であり続けます。
新潟日報社 代表取締役社長
佐藤 明