3年総合的な学習の時間「下川西の野菜を調べよう・広めよう」の様子
6年総合的な学習の時間「下川西の福祉について私たちにできること」の様子
グループ協議後の発表の様子

 11月7日、長岡市立下川西小学校(羽鳥益実校長)で、NIEまとめの校内授業研修が実施されました。研究主題は、「関わり合いながら、自ら学びに向かう児童の育成 ~『学びたい』『伝えたい』を生む新聞の活用を通して(1年次)~」です。研究主任・NIE担当は、笹川歩希教諭です。

 指導は、日本新聞協会から認定された新潟県NIEアドバイザーの長岡市立岡南小学校坂井一教頭が担当してくださいました。坂井教頭は、下川西小学校のNIE推進のために、これまでに何回も校内研修にかかわってくださっていました。

 福井環貴教諭による、3年総合的な学習の時間「下川西の野菜を調べよう・広めよう ~ふる“さといも”を伝えよう~」では、NIEタイムなども活用し、新聞から効果的に事実や思いを伝えるポイントを見付ける活動を取り入れてきました。その上で、「パンフレット作成のポイント一覧」にまとめ、パンフレット作成に活用できるように準備してありました。それらに基づき、本時においては、お互いのパンフレットの見出しや文章構成について、よいところや改善点を伝え合う活動を通して、よりよい書き方や伝え方に気付き、より相手に伝わりやすいパンフレットに高めていくという授業を行いました。

 小越悠介教諭による、6年総合的な学習の時間「下川西の福祉について私たちにできること ~ふだんのくらしをハッピーに未来をピースに~」では、自分たちが設定した単元全体の学びのゴールに向けた取組が展開されました。単元のはじめに福祉の課題について考えたり、お年寄りとの交流内容を考えたりする際に、数多くの新聞記事を活用してきました。本時では、地域のお年寄りをアドバイザーとして招き、ミニ敬老会について内容や呼び掛け方法を提案し、対話することを通して、お年寄りが笑顔で参加できる活動について考えを深めていきました。

 協議会では、笹川研究主任が、今年度の取組である「NIEコーナー」「NIEタイム」「授業実践」の三本柱をクイズ形式で紹介し、1年目の取組の成果と課題を、日々の授業実践からとても分かりやすく詳細に説明されました。

 グループワークでは、全ての先生方が、非常に積極的に参加しておられました。全担任がNIEの授業実践に取り組み、全職員で同じ方向を向いてNIEに取り組んでこられたからこそ、活発な意見交換がなされているのだと感じました。

 NIEアドバイザーの坂井教頭は、3年生では、新聞作りそのものが、里芋を実際に販売する際の強い動機付けとして生かされていたと評価しました。そして、6年生では、事前に新聞から事例を学んだことが、ミニ敬老会を実施する上でのよりよい方向付けとして生かされていたと評価しました。そして、どちらの授業も、本時に至るまでに、新聞を存分に活用して学びが展開されていたことを取り上げ、新聞活用方法の新たな可能性を切り拓いたと評価しました。

 素晴らしい実践や、下川西小学校の、全職員によるNIEの積極的な推進を目の当たりにし、来年度の研究発表会が楽しみになりました。