
兵庫県知事選で、街頭演説する斎藤元彦氏=11月16日、兵庫県尼崎市
過去最多の候補7人が乱立した兵庫県知事選は、失職後に出直し出馬した斎藤元彦氏が制した。当初劣勢とみられた斎藤氏は交流サイト(SNS)などのインターネット戦略が奏功し、熱狂的な支持を獲得。若者らの票を取り込み、「本命」だった元尼崎市長稲村和美氏との形勢を逆転させた。既存政党は存在感を示せず、自民党は支援先が両氏らに分裂、混戦に拍車をかけた。
「勝たなければ全てが無になる。新しい兵庫をみんなでつくろう」。斎藤氏が選挙戦最終日の11月16日夜、神戸市の...
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