米山隆一氏(左)と斎藤洋明氏=12月10日
米山隆一氏(左)と斎藤洋明氏=12月10日
衆院予算委員会で答弁に立つ斎藤洋明氏と、手を挙げて質問の機会を求める米山隆一氏=12月10日、衆院第1委員室

 自民党の派閥裏金事件自民党の複数派閥が政治資金パーティー券の販売収入を政治資金収支報告書に正確に記載していなかったとされる政治資金規正法違反事件。東京地検特捜部は1月、受領額の大きい旧安倍派の議員や事務局長で会計責任者の被告(77)ら計10人を立件。8月にも堀井学元衆院議員を略式起訴した。9月10日には旧二階派の元会計責任者が東京地裁で禁錮2年、執行猶予5年の有罪判決を受け、その後に確定。9月30日には旧安倍派事務局長で会計責任者の被告が東京地裁で禁錮3年、執行猶予5年(求刑禁錮3年)の判決を言い渡された。事件を受け、複数の派閥が解散方針を決定し、一部は既に解散した。を巡り、衆議院予算委員会では12月10日、質問に立った立憲民主党の米山隆一衆院議員(新潟4区)を、自民党の斎藤洋明財務副大臣(衆院比例北陸信越)が期せずして“アシスト”する場面があった。

 米山氏は斎藤氏ら麻生派に関係する政務三役6人に対し、2017年に派閥から環流金を受けたか、政治資金収支報告書へ記載したかを質問。鈴木馨祐法相らが「適正に処理している」などと明確な答弁を避ける中、斎藤氏だけは「(派閥からの)キックバックはない」と明言した。

 鈴木氏らを「『答えられない』という回答だ」と切り捨てた米山氏だったが、斎藤氏の答弁を聞くと、...

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