５期目の当選を果たし、支持者らと喜びを分かち合う関口芳史さん＝２７日午後９時過ぎ、十日町市高田町６
任期満了に伴い２７日に投開票された十日町市長選は、現職の関口芳史さん（６６）が新人で不動産業の樋口明弘さん（７７）を１万票以上の大差で破り、５選を果たした。関口さんの出馬表明は遅れたが、現職の実績と厚い布陣で圧倒した。後援会を軸に細やかな選挙戦を展開し、得票率の下降傾向に歯止めをかけた。ただ、２０１３、１７年に続く３回目の顔合わせとなった選挙戦は熱を帯びず、投票率は新型コロナウイルス禍で過去最低だった前回をわずかに上回るにとどまった。
２７日午後８時、十日町市高田町６の選挙事務所。樋口さんの倍となる得票をつけた１回目の中間発表がテレビ中継されると、集まった約３０人の支持者から拍手が上がった。「これは決まった」などと笑顔が広がり、それまでの緊張感が消えた。
関口さんは告示１カ月前に出馬表明。後援会はウイルス禍の影響で活動が停滞していたが、...
残り1892文字（全文：2266文字）
