主演のシム・ウンギョンさん(右)と堤真一さん©2025「旅と日々」製作委員会
主演のシム・ウンギョンさん(右)と堤真一さん©2025「旅と日々」製作委員会

 独自の世界観から国内外に熱狂的なファンを持つ漫画家つげ義春の作品を原作にした映画「旅と日々」が、7日から公開される。原作では新潟県の魚沼地域などを題材にしており、美しい原風景や旅先での素朴な人とのつながりを感じられるロードムービー。三宅唱監督は「疲れている人や忙しい人の心に自然と染みるような作品だ」と語る。

 「旅と日々」は、8月に若手映画監督の登竜門とされるスイスのロカルノ国際映画祭で、最高賞に当たる国際コンペティション部門の「金ヒョウ賞」を受賞した。日本人監督として2007年の小林政広監督以来18年ぶりの受賞となった。

 物語は、脚本家の主人公がつげの漫画「海辺の叙景」を映像化したところから...

残り566文字(全文:866文字)