映画『国宝』に刺激を受けたことを明かした市川團十郎 (C)ORICON NewS inc.
映画『国宝』に刺激を受けたことを明かした市川團十郎 (C)ORICON NewS inc.

 歌舞伎俳優・市川團十郎が10日、都内で『市川團十郎特別公演』制作発表会見を実施。映画『国宝』の反響を受け、思いを語った。

【写真】爽やか…!ガッツポーズをきめる市川團十郎

 團十郎は、2026年2月、3月に全国21会場26公演の特別公演を開催することを発表。平安絵巻から舞い降りたような気品と華やぎのある姿で魅了する『源氏物語』と、成田屋の代名詞として期待する荒事のすばらしさ、江戸歌舞伎の力強い舞台を1日で同時に上演する。

 團十郎は「今年は、新橋演舞場から始まりまして、あっという間に12月。来年の3月に(地方に)お邪魔する公演の会見をさせていただき、今年は、自分のペースで歌舞伎に向き合えたかなと思っています」と充実感をにじませた。

 続けて「映画『国宝』という日本の邦画の記録を塗り替えるような作品が、歌舞伎を舞台としていて、歌舞伎役者としてうれしい」とコメント。「(映画『国宝』の反響を受けて)考え直すことや、見直そうと思うことが、普段よりありましたから、そういう意味で10月の公演を作らせていただきました。3月の公演も歌舞伎と向き合いたい」と決意を新たにしていた。

【演目】
一、『源氏物語~夕顔~』
二、『素戔嗚大蛇退治(すさのおおろちたいじ)』
三、『荒事絵姿化粧鑑(はなのえすがたけわいかがみ)』

【出演】
市川團十郎/大谷廣松 市川九團次 片岡市蔵 ほか