
6冊目の歌集を持ち、制作について語る若松颯さん=長岡市千歳1
長岡市の歌人、若松颯(そう)さん(90)が6冊目の歌集「在の一本気」を自費出版した。社会の動きを鋭く見つめ、日常に喜びを見つけ、31文字で表現して70年以上。「歌に込めた思いを理解してもらえた瞬間が喜び」と、創作への思いを語った。
中学生の頃に短歌に出合い、教員として働きながら歌を作り続けてきた。現在は短歌教室で講師も務めている。
これまでは「松木鷹志」の筆名で出版してきたが、今作から変更。2021年から25年までの作品のうち、490首を収録した。能登半島地震の被災者に思いを寄せた歌や、政治家の裏金問題への憤り、平和への強い願いなどを詠んだ歌が並ぶ。
「歌にしたい瞬間を常に待っている」と言い...
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