届け出順に左から磯田達伸さん、高橋宏幸さん
届け出順に左から磯田達伸さん、高橋宏幸さん

 任期満了に伴う新潟県長岡市の長岡市長選挙(長岡市長選)=10月6日投開票=に、無所属現職で3選を目指す磯田達伸さん(73)と、無所属新人で会社役員の高橋宏幸さん(55)の2人が立候補しました。気になる候補者の人柄は?趣味は?特技は?2人の「横顔」を紹介します。

◆磯田達伸さん(73) 市民と同じ目線志す

 生え抜きの長岡市役所職員から部長、副市長を経て、8年前の市長選で初当選した。「ここで長岡の歩みを止めては将来に禍根を残す」と3期目挑戦への決意を語る。

 職員時代は「市長になる気なんて全然なかった」と言うが、森民夫・前市長の事実上の後継としてかじ取り役に。「行政的な観点で見れば、私は長岡を一番知っている人間だと思う」と自負心をのぞかせる。

磯田達伸さん

 1期目から掲げてきたのは、あらゆる分野で変革を進める「長岡版イノベーション」。2期を通じて産業活性化の種をまいてきたと自認し、「3期目で成果を出したい」と意気込む。

 アピールポイントは「庶民であること」。市民と同じ目線、感覚で向き合える市長を志す。「あらゆること、人に興味がある」といい、国内外の政治・経済の情勢に考えを巡らせる。

 音楽好きで知られ、ジャズやクラシック、歌謡曲では中島みゆきに聴き入る。2000枚以上あった自宅のレコードは妻に言われて減らしたが、アンプ用の真空管など「がらくたは、たくさんある」と笑う。

 妻と2人暮らし。息子3人は県外に住み、孫が1人いる。

◆高橋宏幸さん(55) 官と民の経験生かす

 「ビジネス感覚を持った人が政治をやらなければいけない」。国税庁や国内外での税理士の経験から「経済のプロ」を自認する立場として、そう考える。

 4年前、父の税理士事務所を継ぐために帰郷。シャッターが目立つ街並みを見て「長岡の輝きを取り戻さなければいけない」と、初めての出馬を決断した。

高橋宏幸さん

 官と民で積み上げてきたノウハウやパイプを生かし、企業誘致や地場産業の振興に取り組む考えだ。

 「ストレスへの耐性がありプレッシャーにも強い」と自己分析する。官僚時代に何事にも動じない心を身に付けたといい、アピールポイントにしている。常に笑顔で表裏がなく、人と壁をつくらないことを心がけており、市民に寄り添った市政に生かしたいとする。

 好きな食べ物は、長岡名物の洋風カツ丼。考案された頃からのファンで、最近は毎週食べているという。

 息子が2人と娘が2人。末っ子の次男は市内の高校に通う。子育てに多くの時間を費やしてきた。人口減少が進む長岡市で「人生の選択肢がいろいろある中で、子どもを産む選択をしてもらえる環境をつくらなければならない」と、子育て支援にも意欲を見せる。

さらに聞きます!子どもの頃の夢は?長岡高校時代の思い出は?

【趣味は?】...

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