【2025/08/04】
第2次世界大戦終結から80年の節目となる今年、カナダ各地で原爆投下に関連する追悼と平和を祈る式典が開催されています。
1945年8月6日と9日、米国は広島と長崎に原爆を投下しました。敵性外国人として収容されていた日系カナダ人が戦後、市民権を獲得し解放されたのは49年になってからでした。その後、日本からの新たな移民、留学生、駐在員などが加わり、今では日本にルーツを持つ多様な人々がカナダに定着しています。
中でも注目されるのが長年、核兵器廃絶を訴えてきた被爆者サーロー節子さん(93)の存在です。広島で13歳の時に被爆し、一瞬で家族や学友たちを亡くしたサーローさんは戦後、カ...
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