1812年冬、ロシア遠征に失敗し退却するナポレオン1世の軍隊を襲った病気を、兵士の遺体の歯から抽出したDNAの解析で特定したと、フランス・パスツール研究所のチームが24日、科学誌カレントバイオロジーで報告した。発熱や下痢など食中毒症状を起こすパラチフスや、衣服に付くシラミが媒介する回帰熱の原因菌だった。