JSファンダリの破産を受けて速やかな支援の必要性を語る小千谷市の宮崎悦男市長=7月、小千谷市役所
JSファンダリの破産を受けて速やかな支援の必要性を語る小千谷市の宮崎悦男市長=7月、小千谷市役所

 小千谷市の宮崎悦男市長(59)は、来年11月28日に迎える1期目の任期満了まで、残り1年を切った。1期の3年目は、市内の大規模事業者の破産や東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を巡る問題、地域医療の維持への対応が続いた中で、行動力を評価する声がある。一方、宮崎市長が掲げる官民連携による「市民総参加」のまちづくりでは、周囲とビジョンを共有し切れず、歩調のずれが感じられる場面もあった。

 「マッチングを速やかに進めていくことが大切だ」。7月、小千谷市に工場を持つパワー半導体受託生産のJSファンダリ(東京)が破産すると2日後、小千谷市や県などが設置した緊急雇用対策本部の初回会合を前に、宮崎市長は強く訴えた。...

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