
衆院解散後初の週末は寒波が直撃。新潟市の商業施設では雪の降る中、立候補予定者が街頭で手を振っていた=2026年1月25日
消費税が導入されたのは1989(平成元)年4月1日。実現したのは竹下登元首相だった。当時はリクルート事件が吹き荒れ、内閣支持率は一桁台に急落していた。竹下氏の後ろ盾でもあった自民党の金丸信元副総裁は、局面を打開するための衆院解散を竹下氏に進言した。しかし、蔵相時代から数えてほぼ10年の歳月を費やして実現にこぎつけた消費税の廃止に繋(つな)がりかねない衆院選挙に打って出る訳にはいかなかった。
竹下氏は消費税導入を初めて盛り込んだ89年度予算の成立と引き換えに首相退陣を表明した。予算成立後に実施された参院選で自民党は大惨敗した。竹下氏の解散見送りがなければ消費税は導入直後に廃止されていた可能性があった。竹下氏は解散権を行使しないことで消費税を守り切ったのだった。
それから5年後の94年6月には...
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