俳優の丹靖子さんが3日、死去した。83歳だった。劇団四季が9日、公式サイトで発表した。
【写真】劇団四季で欠かせない存在… 舞台上で演技する丹靖子さん
サイトによると、丹さんは1976年に劇団四季入団。『ヴェニスの商人』で初舞台を踏み、2012年に退団するまで、『ユタと不思議な仲間たち』クルミ先生、『ラ・ソヴァージュ』マダム・タルド、『ライオンキング』ラフィキ、『壁抜け男』八百屋・娼婦、『夢から醒めた夢』老婦人、『エルコスの祈り』ダニエラ、『サウンド・オブ・ミュージック』シュミット、『桃次郎の冒険』お婆さんなど、ストレートプレイからオリジナルミュージカル、海外ミュージカルまで幅広い役柄を演じた。
初演オリジナルキャストを務めた作品も数多あり、『ライオンキング』ラフィキ役は演出ジュリー・テイモア氏から賞賛を受け、『壁抜け男』八百屋・娼婦役は「怪演」と評されるほどの鮮烈な印象を残した。
サイトでも「劇団四季オリジナルミュージカルにおいても欠かすことのできない存在」と功績をたたえた。『ユタと不思議な仲間たち』クルミ先生役は84年から退団されるその年まで、28年にわたり演じた。2011年、12年に東日本大震災の被災地で行われた東北特別招待公演には全公演に出演。クルミ先生役は丹さんの代名詞だった。
サイトでは「舞台上から子どもたちに笑顔を届け、包容力と味わいのある演技で大人の心を捉えた丹さん。やわらかい笑顔と温かい人柄は舞台の上だけでなく、在団中は若手の成長を穏やかに見守り、一方でご自身は毎公演入念な稽古の上で本番に臨まれる努力の人でもありました。そうした姿勢は劇団の後輩にとって指針であり、鑑のような存在でもありました。在りし日のご活躍を偲びつつ、心よりお悔やみ申し上げます」と結んだ。












