箕口秀夫氏
箕口秀夫氏

 南魚沼市で19日、新潟県内で今季初となるクマの人身被害が発生した。クマの生態に詳しい箕口(みぐち)秀夫新潟大名誉教授(森林・生態学)は、春夏のクマ出没数が増えているとし、「夏場も遭遇に注意が必要。複数人での行動や鈴の携行など、クマに遭わないための危機管理を徹底してほしい」と呼びかけている。

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 県のまとめによると、2025年度の県内のクマ目撃・痕跡報告件数は3528件で過去最多だった。中でも過去4年間は4〜8月の件数が増加傾向にある。

 箕口氏は「近年は人里近くにすむクマもいて、人間と隣り合わせで暮らしているような状態だ」と、生息域の拡大を指摘。クマは学習能力が高く、餌のあった場所や時期を記憶するため「同じ場所に繰り返し出没する可能性がある」と説明する。

 夏はクマの繁殖期にあたり、メスを求めてオスの行動範囲が拡大。加えてクマの餌となる山の動植物が減るため、人里の農作物などを狙う可能性があるという。...

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