磐越自動車道で北越高校(新潟市中央区)の男子ソフトテニス部の生徒1人が死亡し、生徒を含む20人が負傷したマイクロバス事故の発生から、13日で1週間となった。事故を起こしたとして逮捕された胎内市の無職の容疑者の男(68)は、バスを運転する前に複数回の事故を起こし、周囲からは体調不良を心配する声も出ていた。車両と運転手を手配した「蒲原鉄道」(五泉市)、部の顧問がバスに同乗しなかった北越高の双方も、生徒の安全を守れなかったことへの責任が問われる。 

【関連記事】
事故直前、乗車の生徒「死ぬかも」とメッセージ 車内撮影の動画も存在 
磐越道バス事故の関連記事はこちら

容疑者には事故歴、運転に不安抱いた生徒も

 事故は6日午前7時40分ごろ、福島県郡山市の磐越道で起きた。福島県内での練習試合に向かう生徒20人を乗せ、容疑者が運転するマイクロバスがガードレールに衝突するなどした。3年の男子生徒(17)が死亡し、5人が重傷を負うなどした。

 福島県警は7日、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで、容疑者を逮捕した。事故現場は制限速度80キロの緩やかなカーブ。容疑者は「時速90〜100キロで運転した。速度の見極めが甘かった」などと供述する。目立ったブレーキ痕はなく、速度を落とさず、衝突したガードレールがバスの車内を貫通するほどの惨事となった。

 容疑者は、蒲原鉄道の営業担当者の知人を介して運行を引き受けた。1年ほど前までは、胎内市の会計年度任用職員としてイベント時などにバスを運転しており、市によると無事故だったという。

蒲原鉄道

 容疑者は「運転や体調に不安はなかった」と供述する。ただ、事故当日にバスに乗っていた生徒からは「乗っていて不安だった」との証言が出ている。バスをトンネル内でこすったという情報もあり、「死ぬかもしれない」とのメッセージや車内の動画を保護者に送った生徒もいた。早い段階から容疑者の運転に不安を...

残り1035文字(全文:1811文字)