任期満了に伴う新潟県の出雲崎町長選は1月21日、投票が行われ、即日開票の結果、無所属新人で前町議の仙海直樹氏(52)が、無所属新人で前町議の小黒博泰氏(56)を大差で破り、初当選を果たした。投票率は73・42%で、最後に選挙戦となった2008年の82・27%を8・85ポイント下回り、過去最低を更新した。
全国最高齢首長で現職9期目の小林則幸町長(90)が引退するため、36年ぶりに町の新たなトップを選ぶ選挙となった。町民は小林町長から後継と指名され、現町政の継続、拡充を掲げた仙海氏を選んだ。
3回連続で無投票が続き、16年ぶりとなった選挙戦で仙海氏は人口減少を最重要課題に挙げ、自主財源の確保策として「ふるさと納税10倍」などを訴えた。小林町長に加え、8人いる町議のうち5人の支持を取り付ける厚い陣営で臨んだ。
出雲崎町尼瀬の事務所には1月21日午後8時前、当選確実の一報が入った。仙海氏は支援者を前に「皆さまと一緒に新しい出雲崎をつくりたい」とあいさつ。取材に対し「ふるさと納税に力を入れ、人口増加につなげたい」と意気込んだ。
小黒氏は町営の農業法人の設立を掲げるなどしたが、及ばなかった。
▽当日有権者数 3536
▽投票者数 2596
▽投票率 73・42%
▽無効 18
▽不受理 1
◇出雲崎町長選開票結果(選管最終)
当 1、756 仙海直樹 52 無新(1)
821 小黒博泰 56 無新
※かっこ内の数字は当選回数
【仙海直樹氏略歴】かっぽう経営(町議、議長、副議長、会社員)大門。新潟調理師専門学校卒。
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