新潟県新発田地域振興局が発注した工事の入札を巡る官製談合事件の判決公判が1月29日にあり、新発田地域振興局の前農村整備部長(59)=懲戒免職=ら4人に執行猶予付きの有罪判決が下された。所属長自らが予定価格を業者に漏らすという公平であるべき入札制度をゆがめた行為。歴代部長の関与も疑われており、県の内部調査は、長年にわたる組織的な漏えいがあったかどうかを詰めているとみられる。再発防止も喫緊の課題となる。

 マスクを着け、スーツ姿で入廷した被告。「多くの人にご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした」と謝罪した後、姿勢を崩さずじっと判決を聞いた。

 官製談合事件で県職員が逮捕されたのは初めて。部長級の現...

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