
新潟県の柏崎市議会による議員辞職勧告決議が違法で、損害を被ったとして前柏崎市議の男性(75)が、柏崎市に慰謝料約1200万円などを求めた国家賠償請求訴訟で、新潟地裁長岡支部(遠田真嗣裁判長)は3月1日、請求を棄却した。
判決や訴状によると、前市議は在任中の2020年に政務活動費を巡り住民監査請求したが、その後取り下げた。市議会は請求理由が事実誤認だったなどとして辞職勧告決議を可決。前市議は決議が不当としている。
新潟地裁長岡支部は判決理由で、決議は市議会の内部規律の問題にとどまり違法とはいえず、前市議の権利に重大な制約をもたらすものといえないとして、請求を棄却した。
前市議は取材に対して「納...
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