
村上桜ケ丘-新潟西 無安打無得点試合を達成した村上桜ケ丘の渡辺勇陽=新発田市五十公野(写真映像部・大橋奎介)
[村上桜ケ丘3-0新潟西]マウンド上で高く突き上げた拳は、確かな自信をつかんでいた。この日が公式戦初先発だった村上桜ケ丘の2年生渡辺勇陽は、ノーヒットノーランを達成。新潟西に反撃の隙を与えなかった。勝利の立役者は「とにかくうれしい」と、ポーカーフェースを崩して笑った。
スライダーを駆使し、相手打線を翻弄(ほんろう)。迎えた九回は「絶対に3人で抑えてやる」と自らを奮い立たせ、相手の上位打線を一人、また一人と仕留めた。最後は新潟西の主戦阪口聖に真っ向勝負を挑み、得意の直球で打ち取った。
昨秋と今春は途中登板。夏は松田忍監督に願い出て、先発登板がかなった。スタミナ不足は「気力で持たせた」。三回には...
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