3月18日に甲子園で開幕する第97回選抜高校野球大会(春のセンバツ)の出場校に、新潟県から帝京長岡と日本文理の2校が選ばれた。県勢の出場は2014年以来、12年ぶり。「21世紀枠」を除けば、県勢の2校選出は初の快挙だ。かつて県勢は春のセンバツで勝利はおろか、出場すらかなわない年が多かった。しかし、状況は変わりつつある。雪国のハンディに向き合い、前進してきた県勢の戦いを振り返る。

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北信越の分厚い壁乗り越え

 1957年秋の北信越高校野球大会の決勝。新潟商と岡谷工(長野)の試合は0-0のまま、延長戦に突入した。新潟商は終始押し気味に試合を進めたが、あと一本がなかなか出なかった。

 第二次世界大戦後に始まったこの大会で当時、県勢は優勝したことがない。優勝校が翌年春のセンバツへ推薦される仕組みは今と同じだが、北信越の壁は今以上に厚かった。

 しかし延長12回表、新潟商に待望の先制タイムリーが出る。放ったのは、好投してきた先発の本間だ。後続も畳みかけ、この回で一気に3点を奪った。本間は...

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