妻を殴るなどしてけがを負わせたとして、新潟県警五泉署は7月16日、傷害の疑いで五泉市の無職の男(66)を逮捕した。妻は死亡しており、五泉署は傷害致死などの疑いも視野に捜査する。

 逮捕容疑は7日ごろから15日ごろまでの間、自宅で妻(66)の顔や胸部を殴るなどし、顔面打撲などのけがを負わせた疑い。

 五泉署によると、容疑者の男は容疑を認めている。夫婦は2人暮らしで、7月15日夕方に別居の親族から119番通報があった。救急隊が駆けつけたが、妻は既に死亡していた。

◆「夫婦仲が悪い感じはしなかったが…」 周辺住民に戸惑い

 現場周辺では7月16日、住民から「まさかこんな事件が起きるなんて」と驚きの声が上がった。

 近くに住む80代男性は「夫婦仲が悪かったという感じはしなかったので(被害者が)亡くなったと聞き驚いた」と戸惑った表情を浮かべた。亡くなった妻とは路上で時折、世間話をすることがあったといい、「明るくにこにこした人だったのに」と声を落とした。

 近所の90代女性は「朝、ごみを出しに行ったら警察官が立っていて、事件があったと気づいた。(容疑者は)あまりしゃべらないが、普通の人だった」と驚いていた。