
通院していた新潟県長岡市の診療所が膵(すい)臓(ぞう)がんの適切な検査を怠ったことで発見が遅れ、早期治療を受けられなかったとして、2022年1月に死亡した長岡市の男性=当時(69)=の遺族3人が、診療所を運営する「ながおか医療生活協同組合」(長岡市)に約6100万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が8月26日、新潟地裁(鈴木雄輔裁判長)で開かれた。組合は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。
訴状などによると、男性は組合が運営する診療所に通院していた2019年、体重の大幅な減少などがんを疑う症状があったのに精密検査を受けられず、20年の検査では異常なしとされた。さらに体調が悪化し、21年に...
残り210文字(全文:510文字)