
パリ五輪の陸上女子やり投げで日本選手初の金メダルを獲得した北口榛花選手(JAL)が9月中旬、五輪後初めて帰国しました。新潟県南魚沼市で2歳まで過ごした北口選手は2023年に南魚沼市を訪問。両親とゆかりのある人と会食をしたり、気になる洋菓子店を訪れたりし、米どころの味覚を堪能したそうです。金獲得に祝福の声が上がる南魚沼市で、北口選手が味わったグルメをまとめてみました。北口選手からのメッセージも紹介します!!
北口選手は北海道出身ですが、父幸平さんと母規子さんは幸平さんの仕事の関係で1992年から2000年ごろまで南魚沼市で暮らしていました。北口選手も2歳まで南魚沼市で生活していたそうです。

東京五輪では、やり投げ女子で日本勢として57年ぶりに決勝へ進出。2023年には世界選手権で優勝し、パリ五輪では念願の金メダルに輝きました。競技の合間にうつ伏せになって、カステラを食べる「もぐもぐタイム」も話題になりました。

所属するJALの公式ページを見ると、北口選手の趣味は「食べること」とあります。いろいろなインタビュー記事では「お父さんが作ったスイーツが好き」とも公言しています。
そんな北口選手は2023年秋、大人になってから初めて南魚沼市を訪れました。どんなグルメに出合ったのか、気になりますね。
◆フルーツふんだん、絶品タルト♪
最初に紹介するのは、南魚沼市の洋菓子店「パティスリーシュクレ」です。1984年創業の名店で、季節を先取りしたフルーツをふんだんに使ったケーキは絶品です。

北口選手はたまたま店の前を通りがかり、かわいい外観にひかれて、カフェを利用しました。シャインマスカットのタルト(760円)を食べたそうです。

オーナーシェフ佐藤浩一さん(64)に聞くと「うちのケーキは日々、進化しています。マスカットのタルトも改良しました」。2024年は、ビスケット風の生地を使い、生クリームにクリームチーズを混ぜてさわやかさをプラス。甘くてみずみずしいマスカットが引き立つ一品に仕上げたそうです。

佐藤さんの趣味はスポーツ観戦。パリ五輪での北口選手の力投も、リアルタイムで応援していました。「北口選手が来たとき、残念ながら店にいなかったんですよ」と苦笑。「お父さんのケーキに負けないような、自信作を食べてもらいたい。ご両親は南魚沼市とご縁が深いので、ぜひまた来てください」と話していました。
◆特製タレしみこむ、ジューシー唐揚げ!
北口選手が両親のバスケットボール仲間と会食したのが、南魚沼市の「味の店 京」です。一緒にバスケをしていた南雲勇路さん(54)が代表を務め、揚げ物や刺し身の盛り合わせのほか、野菜ソムリエが選んだ地場産野菜を使った特製サラダなどを提供しました。

中でも唐揚げ(880円)は人気メニューです。新潟県産地鶏のもも肉を特製タレに漬け込んだ逸品。ジューシーな口当たりでファンが多いです。

南雲さんはパリ五輪について「バスケ仲間のLINEも『良かった』という声であふれていました。金メダルに輝き、うれしかった」と振り返っています。
◆まるで銀世界♡フワフワ和菓子
スイーツ好きの北口選手のために、南雲さんは地元の銘菓を用意しました。それは、和洋菓子、パンを取りそろえる「Matsumoto」の和菓子「雪てまり」(170円)です。

「雪てまり」は北海道産小豆を丁寧に炊き、生クリームと柔らかい求肥で包んだ、フワフワの和菓子です。先代の故・松本巌さんが20年以上前に開発したレシピを引き継ぎました。
一つずつ手作業で作るため大量生産できません。このため、人気商品なのに店の目立たないところにひっそりと並ぶ、知る人ぞ知る逸品です。

松本さんの長女、小野塚由香さん(50)は北口選手のファン。五輪もリアルタイムで観戦しました。「南魚沼にご縁があって、しかも、うちの商品を食べていたとは…。驚きました」と強調。「北口選手のステキな笑顔が大好きで、元気をもらっています。これからも応援しています」と話しています。