
来季J2で戦うアルビレックス新潟は、船越優蔵監督の下で再起を図る。一方で、長くクラブを支えてきた選手たちがクラブを離れることにもなった。チームは大きく変わるだろうが、これまで選手たちが積み重ねてきた歩みは足跡として残り、未来につながるはずだ。2023年のJ1復帰などに貢献したMF高木善朗、DF千葉和彦、DF堀米悠斗の3人に話を聞き、クラブや新潟に寄せる思いを語ってもらった。今回は、DF堀米悠斗編。
(9年間の在籍で、印象に残った試合を教えてください)
やっぱり昇格が決まった仙台戦(2022年10月8日、J2第40節)ですね。途中から出ましたけど、最後のホイッスルが鳴った瞬間はすごく覚えています。YBCルヴァン・カップの決勝(24年11月2日)はもちろんそう。会場の雰囲気を当事者として味わえたのはすごくいい経験だった。あとは加入した年の甲府戦(17年11月18日、J1第32節)ですかね。勝ったけど、降格が決まった試合。あのとき雨が降っていて、そういう状況もかなり鮮明に覚えています。
(プライベートの思い出はいかがですか)
奥さんが彼女として新潟に付いてきてくれて、結婚して、子供も2人生まれて。ワンちゃん迎えて、5人家族。新潟で家族が増えていったのはやっぱり、外せないかな。家族も含めてサポーターの方はすごく大事にしてくれた。お世話になった方がたくさんいる。美容師さんやパーソナルトレーナーさんや、ご飯屋さんの方もたくさんいて。他の地域でサッカー選手だからってここまで面倒を見てくれないんじゃないかな。新潟におけるアルビの大きさというか、地域の人にとっては何か特別な存在なんだろうな。引き続き新潟でプレーする選手はそれを当たり前と思わずに、日々過ごしてほしいし、大切にしてほしいなっていう思いがあります。よくしてくれる方は昔から歴代アルビの選手を見てくれていて、会ったこともないような先輩が積み上げてきたものが、今こうして自分たちにつながっている。次の世代にそこはつなげたかな。

(6年間のキャプテンで大変だったことはありますか)
昨年までの5年間は大きな問題はなかったので、本当いつも「別にそんな大変じゃないですよ」って言ってました。今年に関しては本当にスタッフと選手をどうつなぐか。キモさん(樹森大介前監督)のときからスタッフにはもっとこうしてほしいっていうのを伝えていた。大きく変えることはできなかったかもしれないですけれど、やらずに後から悔やむのだけは嫌だなと思ったので。言いたくないこともたくさん言った。スタッフの方も言われたくないことは多かったと思います。
(樹森前監督に直談判したときが、チームとしては一番迷っていた時期でしたか)...











