MONORさん
MONORさん

 10月3〜6日に新潟県央地区で開催される「燕三条 工場(こうば)の祭典」に合わせ、新発田市の工芸作家の男性(38)が、ネジや歯車など鉄製の材料を使った魚のアート作品を展示販売する。男性は「アートを通じ、工場への興味を持ってもらえたらいい」と話している。

 男性はメタルアーティストの肩書で作家名「MONOR(モノー)」を名乗り、2023年1月から本格的に活動。鉄の質感や輝きに魅了され、既製の金属パーツ同士をネジ止めして造形している。

 主に魚をモチーフとし、作品は標本のようだ。パーツの形状を生かして目玉や尾びれを表現し、体の中心部に歯車を配置して、生き物らしさを感じさせる。

 作品は一点物だ。およその完成イメージを基に、頭の部分から制作していく。時には廃材も取り入れる。「パーツを見ていると、ひらめきが生まれる。どんな材料を使っているのか、のぞき込んでもらうことを意識して作っている」と語る。...

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