パラアスリートの輪

　東京パラリンピックは８月２５日に開幕する。大会スローガンは「超えろ、みんなで。」。出場決定まであと一歩の新潟県出身３選手も、練習に打ち込み闘志をたぎらせている。開幕前の８月１３日から全国で始まる聖火フェスティバルには県内全３０市町村が参加し、趣向を凝らした採火で大会を盛り上げる。

陸上（車いすＴ５４）　樋口政幸（４１）十日町市出身

「３大会連続」へ全力

　筋肉で盛り上がった両腕が、車輪を力強く回す。「レーサー」と呼ばれる競技用車いすは、最高時速３８キロに達する。陸上（車いすＴ５４）の樋口政幸選手（４１）＝プーマジャパン・十日町市出身＝は「メダル争いをするため、世界の先頭でレースできる力を付けたい」と意欲を燃やす。

　２０１２年ロンドン大会に初出場後、前回リオデジャネイ...