被害者の早期救済に向けた署名を呼びかける新潟水俣病第5次訴訟の原告ら=12月13日、新潟市中央区
被害者の早期救済に向けた署名を呼びかける新潟水俣病第5次訴訟の原告ら=12月13日、新潟市中央区

 新潟水俣病第5次訴訟の原告団などは12月13日、救済問題の全面解決を求める署名活動を新潟市中央区の古町十字路で行った。提訴から今月で11年がたち、2025年には新潟水俣病の公式確認から60年となる。被害者が高齢化する中、原告は「生きているうちの救済へ向け、署名に協力してほしい」と呼びかけた。

 第5次訴訟は、水俣病の被害を訴える新潟市などの男女が国と原因企業の昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)に損害賠償を求め、2013年12月11日に提訴した。

 新潟水俣病阿賀野患者会によると、原告は計148人。このうち審理の進んだ47人は2024年4月に新潟地裁で判決を受け、一部原告は新潟水俣病と認め...

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