県内で2024年度のイノシシの捕獲数が、前年度より2691頭多い6557頭(速報値)と過去最多だったことが25日、県のまとめで分かった。イノシシによる農作物被害額も過去最大で、7600万円増の1億4300万円(速報値)に上った。県は、捕獲数の急増は、農作物被害を受けた市町村が積極的に捕獲したことが一因とみる。専門家は、対策には「わな猟ができる人材の育成が急務だ」としている。

 統計によると、イノシシの捕獲数は16年度に2000頭を超え、21〜23年度は3000頭以上で推移。これまでは20年度の4689頭が最多だった。24年度に急増した背景を、県は「西日本からの分布拡大で頭数が増え、農産物被害を...

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